あなたの住む街の危険度は【狛江市編】

いつどこで起きるかわからない大地震や気象災害「いま」災害が発生してもあなたは大丈夫ですか?

考えてみよう。災害時、あなたとあなたの大切な人が困ること、不安なこと。

東京都狛江市 人口 81,849人 世帯数 42,924世帯 避難所の数 13か所(2024年3月現在)

東京都狛江市は、多摩地域の東部に位置するベッドタウンです。世田谷区・調布市・川崎市に面していて、日本で2番目に面積の小さい市として知られています。市の南部を多摩川が通るため、自然が豊かで落ち着いた雰囲気です。川沿いは公園・野球場・遊歩道がキレイに整えられていて、市民の憩いの場として人気です。

<地震に関する地域危険度は?>

東京都では、地震に関する地域の危険性を地域危険度として公表しています。建物倒壊危険度と火災危険度に災害時活動の困難さを加味して総合化したものとして「総合危険度」を出しています。都内5192地区すべてに5段階の評価がついており数字が大きいほど危険度が高くなります。一番危険度の高いランク5に該当するのは5192地区の内85地区のみとなります。

<気になる狛江市の危険度は?(カッコ内は都内5192地区の危険度の順位です)>

危険度ランク5  該当なし

危険度ランク4  岩戸南3丁目(266位)、岩戸南4丁目(334位)

危険度ランク3  猪方2丁目(636位)、猪方3丁目(459位)、中和泉5丁目(973位)、西野川4丁目(976位)、東野川1丁目(1181位)、駒井町1丁目(504位)、駒井町2丁目(883位)、駒井町3丁目(993位)

その他の地域はすべて危険度ランク2以下となっており、全体的に狛江市は地震の危険度が低いという評価となっています。空き家率は低く4000軒ほどと言われていますが、倒壊や火災に注意しなければいけません。

狛江市といえば、多摩川と野川に挟まれた自然豊かなエリアですが、同時に水害リスクも存在するエリアです。過去には1974年9月1日、多摩川の堤防が決壊し19戸の家屋が流失したこともあり、最近では2019年10月の台風19号が記憶に新しいところです。万が一、多摩川と野川が両方とも氾濫してしまいますと市内のほぼ全域が浸水地域となることが想定されます。想定される浸水深が3mを超える地域もあるので、大規模な水害に備えて普段から水害ハザードマップをチェックしてください。市内の電柱には想定浸水深の位置を表示するテープが張ってあるので注意して確認しておいてください。

<在宅避難と日常備蓄>

いつどこで起きるかわからない大地震や近年ますます激甚化する気象災害。大規模な災害が発生した場合、大都市では多くの帰宅困難者が発生し、避難所には人があふれることが予想されています。発災時に、避難所ではなく自宅で生活を送ることを『在宅避難』といいます。もし自宅の倒壊や浸水等の危険がなければ、慣れた自宅で過ごせるほうが発災時のストレスも軽くなるでしょう。日ごろから食料品や生活用品等の備えがあれば、いざというときにも安心です。

『日常備蓄(ローリングストック)』とは、普段の生活において食品や生活必需品を少し多めにストックすることで、災害時にライフラインや物流が機能しなくなった場合に活用しようという考え方です。首都直下地震や南海トラフ地震では大規模な被害が想定されていますが、特に都市部では「在宅避難」を念頭にまずは「3日分」を目標に、物流が徐々に回復したとしても必要なものがすぐに入手できるようになるとは限らないことから「1週間」やその先も見据えた備蓄を意識して進めていくことが必要です。災害時には、自宅が無事であれば必ずしも避難所に行く必要はありません。自宅に留まったほうがいい場合も十分に考えられますので、家庭や職場で災害への備えを強化しましょう。

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