あなたの住む街の危険度は?【荒川区編】

いつどこで起きるかわからない大地震や気象災害「いま」災害が発生してもあなたは大丈夫ですか?

考えてみよう。災害時、あなたとあなたの大切な人が困ること、不安なこと。

東京都荒川区 人口 219,813人 世帯数 122,901世帯 避難所の数 37か所(2024年4月現在) 

荒川区は下町情緒あふれるエリアや多くの自然を残しつつ、再開発に伴い日暮里などには高層マンションなどが林立しています。全体的に建物の老朽化が進んでおり、街全体が古くなりつつあることが問題となっていましたが、新しい街へと生まれ変わるために区では都市計画を立て、市街地の再開発やそれにともなう市街地整備が進んでいます。これによって、荒川区は若い家族世帯から注目されるエリアとなりました。

<地震に関する地域危険度とは?>

東京都では、地震に関する地域の危険性を地域危険度として公表しています。建物倒壊危険度と火災危険度に災害時活動の困難さを加味して総合化したものとして「総合危険度」を出しています。都内5192地区すべてに5段階の評価がついており数字が大きいほど危険度が高くなります。一番危険度の高いランク5に該当するのは5192地区の内85地区のみとなります。

<気になる荒川区の危険度は?(カッコ内は危険度順位)>

危険度ランク5 荒川2丁目(51)、荒川3丁目(26)、荒川6丁目(1)、西尾久2丁目(42)、西尾久5丁目(28)、西尾久6丁目(22)、東尾久2丁目(74)、東尾久6丁目(41)、町屋2丁目(27)、町屋3丁目(47)、町屋4丁目(2)、南千住1丁目(12)、南千住5丁目(23)

危険度ランク4 荒川1丁目(204)、荒川4丁目(98)、荒川5丁目(174)、西尾久1丁目(166)、西尾久3丁目(281)、西日暮里1丁目(106)、東尾久1丁目(97)、東尾久3丁目(169)、東尾久4丁目(99)、東尾久5丁目(212)、東尾久8丁目(198)、東日暮里3丁目(111)、東日暮里6丁目(144)、町屋1丁目(100)、町屋5丁目(236)、町屋6丁目(295)

その他の地域は危険度ランク3以下となりますが、荒川区には東京都内の危険度ランク1位と2位の地域があり、地震危険度はかなり高い地域だということがわかります。建物の倒壊危険度や火災危険度も高く、災害が起きた時に活動が困難となる恐れがあり注意が必要です。また、荒川が洪水になった場合は、ほぼ全域で床上浸水となる恐れがあり、浸水深5m以上の地域もあるので、ハザードマップをしっかりチェックしておきましょう。

<在宅避難と日常備蓄>

いつどこで起きるかわからない大地震や近年ますます激甚化する気象災害。大規模な災害が発生した場合、大都市では多くの帰宅困難者が発生し、避難所には人があふれることが予想されています。発災時に、避難所ではなく自宅で生活を送ることを『在宅避難』といいます。もし自宅の倒壊や浸水等の危険がなければ、慣れた自宅で過ごせるほうが発災時のストレスも軽くなるでしょう。日ごろから食料品や生活用品等の備えがあれば、いざというときにも安心です。

『日常備蓄(ローリングストック)』とは、普段の生活において食品や生活必需品を少し多めにストックすることで、災害時にライフラインや物流が機能しなくなった場合に活用しようという考え方です。首都直下地震や南海トラフ地震では大規模な被害が想定されていますが、特に都市部では「在宅避難」を念頭にまずは「3日分」を目標に、物流が徐々に回復したとしても必要なものがすぐに入手できるようになるとは限らないことから「1週間」やその先も見据えた備蓄を意識して進めていくことが必要です。災害時には、自宅が無事であれば必ずしも避難所に行く必要はありません。自宅に留まったほうがいい場合も十分に考えられますので、家庭や職場で災害への備えを強化しましょう。

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