あなたの住む街の危険度は?【大田区編】

いつどこで起きるかわからない大地震や気象災害「いま」災害が発生してもあなたは大丈夫ですか?

考えてみよう。災害時、あなたとあなたの大切な人が困ること、不安なこと。

東京都大田区 人口 733,634人 世帯数 410,030世帯 避難所の数 91か所(2024年4月現在) 

大田区は世田谷、練馬に次いで3番目に人口が多く、東京都の最南に位置します。住宅街があり、自然があり、空港があり、工業地帯がありと様々なエリアが合わさっているエリアです。神奈川県川崎市とは多摩川を挟んで県境のため、都心だけでなく県外へのアクセスにも優れています。主要駅周辺には大型商業施設が設けられているため、休日のお買い物にも便利です。繁華街エリアには飲食店も豊富に出店しており、グルメの人でも満足感の高い環境が整っていると言えるでしょう。都会で不足しがちな緑や水辺が多く、区民の憩いの場として機能しているのも見逃せないポイントです。子どもの遊び場が豊富という意味でも、自然の多さは大田区の魅力となっているのです。

<地震に関する地域危険度とは?>

東京都では、地震に関する地域の危険性を地域危険度として公表しています。建物倒壊危険度と火災危険度に災害時活動の困難さを加味して総合化したものとして「総合危険度」を出しています。都内5192地区すべてに5段階の評価がついており数字が大きいほど危険度が高くなります。なお一番危険度の高いランク5に該当するのは5192地区の内85地区のみとなります。

<気になる大田区の危険度は?(カッコ内は危険度順位)>

危険度ランク5 中央3丁目(58)、仲六郷2丁目(34)、西蒲田1丁目(44)、西蒲田3丁目(70)、西蒲田4丁目(30)、西六郷2丁目(79)、羽田3丁目(24)、羽田6丁目(11)、南蒲田3丁目(62)

危険度ランク4 池上5丁目、大森北3丁目、大森北6丁目、大森中3丁目、大森西1~3丁目、大森西5丁目、大森東2・4丁目、蒲田1・2丁目、蒲田本町2丁目、山王3丁目、中央1・4・7・8丁目、仲六郷3丁目、西蒲田4・5丁目、西六郷1・3丁目、萩中2丁目、羽田2・5丁目、東蒲田1・2丁目、東馬込2丁目、東矢口3丁目、東六郷1丁目、南蒲田2丁目

その他の地域は危険度ランク3以下となります。大田区は23区で一番面積が大きく、危険度の高いところと低いところが極端な傾向があります。全体的には、地震危険度はかなり高い地域だということがわかります。建物の倒壊危険度や火災危険度も高く、災害が起きた時に活動が困難となる恐れがあり注意が必要です。また、多摩川が洪水になった場合は、浸水深5m以上、浸水が2週間以上継続すると想定される地域もあるので、ハザードマップをしっかりチェックしておきましょう。

<在宅避難と日常備蓄>

いつどこで起きるかわからない大地震や近年ますます激甚化する気象災害。大規模な災害が発生した場合、大都市では多くの帰宅困難者が発生し、避難所には人があふれることが予想されています。発災時に、避難所ではなく自宅で生活を送ることを『在宅避難』といいます。もし自宅の倒壊や浸水等の危険がなければ、慣れた自宅で過ごせるほうが発災時のストレスも軽くなるでしょう。日ごろから食料品や生活用品等の備えがあれば、いざというときにも安心です。

『日常備蓄(ローリングストック)』とは、普段の生活において食品や生活必需品を少し多めにストックすることで、災害時にライフラインや物流が機能しなくなった場合に活用しようという考え方です。首都直下地震や南海トラフ地震では大規模な被害が想定されていますが、特に都市部では「在宅避難」を念頭にまずは「3日分」を目標に、物流が徐々に回復したとしても必要なものがすぐに入手できるようになるとは限らないことから「1週間」やその先も見据えた備蓄を意識して進めていくことが必要です。災害時には、自宅が無事であれば必ずしも避難所に行く必要はありません。自宅に留まったほうがいい場合も十分に考えられますので、家庭や職場で災害への備えを強化しましょう。

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