いつどこで起きるかわからない大地震や気象災害。「いま」災害が発生してもあなたは大丈夫ですか?
考えてみよう。災害時、あなたとあなたの大切な人が困ること、不安なこと。
調布市は、東京都の多摩地域と23区部の境目の位置にあります。多摩川が近くに流れており、水と緑が豊かな地域で、都心へのアクセスも抜群です。また、治安が良く、子育て世帯にとって住みやすいエリアも多くあります。調布駅周辺は大型のショッピング施設が充実していて大変便利に暮らせる街です。公園や神社も多数あるため、都内にいながらも少し散歩すると自然を感じられるのも大きな魅力のひとつと言えるでしょう。利便性と自然のバランスがよく人気エリアとなっています。
<地震に関する地域危険度は?>
東京都では、地震に関する地域の危険性を地域危険度として公表しています。建物倒壊危険度と火災危険度に災害時活動の困難さを加味して総合化したものとして「総合危険度」を出しています。都内5192地区すべてに5段階の評価がついており数字が大きいほど危険度が高くなります。一番危険度の高いランク5に該当するのは5192地区の内85地区のみとなります。
<気になる調布市の危険度は?(カッコ内は都内5192地区の危険度の順位です)>
危険度ランク5 該当なし
危険度ランク4 該当なし
危険度ランク3 国領町5丁目(661位)、東つつじケ丘3丁目(1087位)、布田5丁目(984位)、緑ケ丘1丁目(751位)、若葉町1丁目(971位)
その他の地域はすべて危険度ランク2以下となっており、全体的に調布市は地震の危険度が低いという評価となっています。空き家率も都内では比較的低く13000軒ほどと言われていますが、倒壊や火災に注意しなければいけません。調布市は、多摩川と野川が流れ自然豊かなエリアですが、同時に水害リスクも存在するエリアです。最近では2019年10月の台風19号で多摩川の水位が急激に上がり避難勧告が出され、約6000人が避難所に避難しました。現在も5mを超える浸水想定区域がありますので、自分の住む場所のハザードマップをしっかりチェックしましょう。また、風水害時は震災時と比べて避難できる避難所が減りますので要注意です。地震と水害で分けて自宅から近い避難所を見つけておいてください。
<在宅避難と日常備蓄>
いつどこで起きるかわからない大地震や近年ますます激甚化する気象災害。大規模な災害が発生した場合、大都市では多くの帰宅困難者が発生し、避難所には人があふれることが予想されています。発災時に、避難所ではなく自宅で生活を送ることを『在宅避難』といいます。もし自宅の倒壊や浸水等の危険がなければ、慣れた自宅で過ごせるほうが発災時のストレスも軽くなるでしょう。日ごろから食料品や生活用品等の備えがあれば、いざというときにも安心です。
『日常備蓄(ローリングストック)』とは、普段の生活において食品や生活必需品を少し多めにストックすることで、災害時にライフラインや物流が機能しなくなった場合に活用しようという考え方です。首都直下地震や南海トラフ地震では大規模な被害が想定されていますが、特に都市部では「在宅避難」を念頭にまずは「3日分」を目標に、物流が徐々に回復したとしても必要なものがすぐに入手できるようになるとは限らないことから「1週間」やその先も見据えた備蓄を意識して進めていくことが必要です。災害時には、自宅が無事であれば必ずしも避難所に行く必要はありません。自宅に留まったほうがいい場合も十分に考えられますので、家庭や職場で災害への備えを強化しましょう。